2025年6月1日から施行された改正労働安全衛生規則により、建設現場や工場における熱中症対策が法的に義務化されました。具体的には、WBGT値が28℃以上、または気温31℃以上の環境下で、1時間以上または1日4時間以上の作業が行われる場合、企業は以下の対策を講じる必要があります。
WBGT値（暑さ指数）とは？
WBGT（Wet Bulb Globe Temperature）は、気温・湿度・日射（放射熱）を総合的に反映した「暑さの指数」です。作業環境の熱ストレスを評価する指標として、熱中症リスクの管理に広く使われています。
Q. どのくらいのWBGT値で注意が必要ですか？
A. WBGT値が28℃を超えると「警戒レベル」、31℃以上は「厳重警戒・作業制限レベル」とされ、休憩や水分補給の徹底が求められます。
Q. 現場ではどうやってWBGT値を確認すればよいですか？
A. 市販のWBGT簡易測定器を使用すれば、屋内外を問わず現場の暑さを数値で把握できます。表示された数値に基づき、適切な対策を取ることが重要です。
法改正の背景とリスク
厚生労働省によれば、熱中症による労災死亡事故は他の災害の5〜6倍と高く、被災者の約7割が経験者です。つまり、「慣れ」では予防できず、組織的な対策強化が不可欠となっています。
参考リンク：厚生労働省：職場における熱中症対策の強化について
義務化された3つの対策
- 報告体制の整備と周知：熱中症の兆候を感じた従業員がすぐに報告できる体制を確保。
- 応急手順・冷却設備の設置：冷却グッズの常備や搬送手段の確保。
- 情報掲示と教育：WBGT値の表示や朝礼での注意喚起。
違反時の罰則も明記
対策を怠った場合、6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。これは単なる努力義務ではなく、企業リスクの管理義務として明確に位置づけられた変更です。
- 本記事では、2025年の法改正に対応した熱中症対策の全体像を解説するとともに、冨士山が提案する実用的な冷却製品を一部ご紹介しています。現場の課題解決に役立つ具体的な選択肢として、参考にしてください。
工場の暑さ対策に効果的な冷却装置｜「クールミストLine」の特徴と導入効果
冷却装置「クールミストLine」は、圧縮空気と少量の水を用いたミスト噴射により、作業者を濡らすことなく冷却効果を得られるのが特徴です。
- 15μmの微細ミストが周囲の熱を奪い、気温を即座に下げる
- 噴射後わずか30秒で、温度が約13℃低下した導入事例も
- 1日あたりのコストが電気代約400円、水道代20円未満と経済的
- 排熱が出ないため、エアコンと違い工場全体の気温上昇を防止
参考リンク：クールミストLine
フォークリフトや重機の熱中症対策に｜「クールミストファンMini」で移動中も快適
小型冷却装置「クールミストファンMini」は、直射日光やエンジン熱で高温になる車両運転席に最適です。
- 12V仕様で、インパクトドライバーバッテリーから給電可能
- 水タンク1.8Lで6〜8時間運転が可能
- 濡れにくいミスト設計で作業着を快適に保つ
- 移動中でも効果的に周囲の温度を下げる
参考リンク：クールミストファンMini
電源不要で即効冷却！「CBA冷凍剤」の使い方と活用シーン
「CBA冷凍剤」は、熱中症者が出た際の応急対策用冷却ツールとして最適です。特に、溶接現場や火気使用エリアのように電動ファンが使いにくい環境でも、安全かつ迅速に使用できます。
- ポリ袋型保冷剤で、冷凍庫で凍らせるだけで即使用可能
- 作業着のポケットやヘルメット内に入れるなど柔軟な配置が可能
- 火気を伴わず、安全性が高い
- 音が出ないため、作業中のストレスが少ない
参考リンク：CBA冷凍剤
まとめ
2025年の法改正により、熱中症対策は単なる注意喚起ではなく、現場運営に不可欠な「法的義務」となりました。
特に建設現場や板金加工工場では、暑さによる作業効率の低下や安全リスクの増加が日常的な課題です。しかし、これらは適切な冷却装置の導入や、運用体制の整備によって確実に改善できます。
- 作業者の安全と健康を守る
- 生産性と作業品質を維持する
- 企業としての信頼性を高める
今こそ、「暑さに耐える現場」から「暑さに備える現場」へ。
安全な現場づくりは、仕事の精度と会社の未来を支える大切な投資です。
今回ご紹介した製品以外にも、スポットクーラー（小空間や局所冷却向け業務機）や工場扇（大風量で汗の蒸発を促進、既設設備との併用に最適）などの各種熱中症対策製品の取り扱いをしております。
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